なぜ生活保護者を断るのか?

2024年09月02日

生活保護を受けている方やこれから受給予定の方がお部屋探しに当社にはたくさんご来店されます。

 

その中には「他社さんで断られてしまった」というお客様が結構います。

 

当社では生活保護受給を理由にお断りすることはございませんが、一般的にはお部屋探しにご苦労されている方々がたくさんいる印象です。

 

生活保護受給者が入居審査で断られてしまう理由は以下のようなものが考えられます。

 

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①大家さんがお断りする

生活保護受給者は何らかの理由で金銭的な問題を抱えているとみられてしまい、その時点で支払い能力がないとみなされてしまいがちです。

 

家賃の滞納などの金銭トラブルのリスクが高いというイメージ・固定観念で生活保護受給者の入居を断っている大家さんが多いです。

 

また、今まで一度も生活保護受給者を受け入れたことがないため、よくわからないのでお断りしているという方も多いです。

 

②保証会社の審査が通らない

生活保護を受給される方はそもそもいろいろな諸事情があり、頼れる身内の方がおられない方もいらっしゃいます。

 

クレジットカード審査の保証会社や連帯保証人を必ず付けないといけない保証会社では審査が通らないパターンが多いです。

 

③管理会社がお断りする

大家さんが生活保護受給者の入居OKを出したとしても、管理会社がお断りしてしまうことも多いようです。

 

実は意外とこのパターンが一番多い気がします。

 

生活保護受給者の受け入れは各市町村の住宅扶助の上限にもよりますが、得られる賃料が上がるパターンもある為、入居の受け入れをしてくれる大家さんも多くいます。

 

一方で管理会社はどうしても管理の手間を考えます

 

一般的な賃貸契約とは異なり、生活保護受給者との契約は役所とのやり取りなど様々な手続きが必要となります。

 

手間・時間がかかってしまうため、その面倒さから生活保護受給者を断っている管理会社も多いようです。

 

また、家賃は問題なく支払えたとしても退去時の修繕費用を支払われるか分かりません。

 

保証会社も各社「生活保護者向けプラン」を設定しておりますが会社によっては原状回復費用は保証しない会社もあります。

 

原状回復費用が回収できないといった金銭リスクを予防するために生活保護の入居を断っている管理会社が多いのです。

 

その他、生活保護受給者に対して隣人トラブルの可能性、孤独死のリスク・・・等が高いというような固定観念を持っていることが多いです。

 

当社でも過去に精神的な障害を抱えておられる生活保護受給者を受け入れて、隣人や近隣の住人の方々とのトラブルになったケースや、ご高齢の方で孤独死されて身寄りがなく原状回復費用が払ってもらえない等ということも実際にありました。

 

ただ、これは決して生活保護受給者に限ってのリスクではありません。

 

生活保護受給者に限らずどの入居者でも起きる可能性があることです。

 

昨今、何か起きるとちょっとしたことですぐに管理会社の責任を問われてしまったり、カスタマーハラスメントとも呼べるようなクレームを言ってくる方々も昔に比べて増えていることもあり、管理会社もちょっとでもリスクがありそうなことは取り敢えずやめておこうという姿勢になってしまっています。

 

このように管理会社はとにかく面倒なことや手間、リスクを考えてNGにしていることが多いです。

 

せっかく物件の大家さんが生活保護者の受け入れをOKしていて、実際に物件を見たお客様も物件を気に入ったとしても、最後の最後で管理会社がNGを出してしまうなんてことが意外とたくさんあるかもしれません。

 

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